風の色

風の色(二十四)
2022.02.06

風の色(二十四)
前回に引き続き常不軽菩薩品(法華経第二十章)について考えている。
この経文(法華経)が云わんとするところは、もともと人間に生まれて来るからには、必ず佛性が備わっいて、たとえどんな極悪非道の人間であっても心の奥深い所に尊い佛性が宿っているので、その佛性に目覚めさえすれば必ず佛に成ることができるとするものである。
しかし、多くの凡夫が、己の佛性を呼び覚ます縁(機会)に会わないことを嘆き、その縁を結ばせるために不軽菩薩が現れ、どのような人々に対しても会う度に合掌礼拝の行を惜しまないのである。
我々日常生活の中で、不軽菩薩の心は相手を必ず佛に成る人と思うが故に「何事に対しても何々させて頂く」という感謝と謙虚な心につながっていく。
私が、唱題行を始めたころである。
一度の面識もなかった東京は東日暮里に大材木商を経営する日野様夫妻から一丈六尺の玄題(題目を墨書した)旗を送られた。
今尚、当山本堂の両柱に掲げてある。
この方は、日蓮聖人の出家得度されたご霊蹟千葉県の清澄寺に、宗門の子弟養成のための訓育道場を建立した一人である。
その方は、総てこちらから喜んで功徳を積ませて頂いたもの、むしろ寄進した感謝のお礼は当方にありと、まさに菩薩行に精励している。
今の世を見れば、社会や人々のために何か施せば、決まって恩にきせたがる。
これも折角の尊い志を持ちながら心の向きが逆になっているので功徳どころか、かえって醜い心が涌き起こる。
古来から「法華経修行の肝心はこの経文にあり」と。
人生が長いの短いのといっても所詮一睡の事、この一睡にどう生きようぞと思う。
不軽菩薩の大慈悲心に心を向ける生き方ができないものかと、日々に猛省そして精進あるのみと。

令和四年大黒祭
2022.02.03



妙法寺の節分は、大黒祭です
「福は内」と福まきをします
大黒祭「開運招福祈祷法要」は13時から厳修致します

二月三日は大黒祭
2022.02.01



毎年節分は「大黒祭」を行います
お寺のお祭りです
各家庭、各会社、各店舗に奉られている大黒様を、日蓮宗伝統の古式に則り、一体一体丁寧に沐浴供養します
一年間の家庭安全、商売繁盛、五穀豊穣などを祈願します
大黒様をお持ちの方はお気軽にお問い合わせ下さい
福が宿る、お祭りの準備を進めております