風の色

水子供養 / 流産 : 岩手県一関市
2022.06.30

【過去事例】水子供養
結婚して間もなく授かりましたが、その影は見ることが出来なくなりました
新婚生活に不安を抱き、水子供養に来山しました
夫婦共に手を合わせ焼香しました
20代女性からの依頼でした
水子供養 / 流産 : 岩手県一関市

風の色(四十二)
2022.06.26

風の色(四十二)
私は、この春に定年まで六年もの歳月を残して三十二年間の教職を辞した。
時の流れは早く、はや三週間を過ぎようとしている。
新聞発表や風聞で知り得た多くの方々にお会いして頂いた言葉を連ねてみる。
先ず、「長い間ご苦労様でした」という労い、「おめでとうございます」と、祝福と激励を頂いたかと思うと、逆に「よく決心されましたね」「本当にびっくりしました」「勿体なかったですね」「何も今辞めなくとも」という寧ろ教職の方が似合っているようだし、それにサラリーマンの方が楽なのに何やら無鉄砲な決断をしたという憐憫の入り交じったご厚情を頂いた。
中でも「正直云って奥さんが気の毒ね」という最も現実的に収入を閉ざされかねない無責任さを揶揄したようなお言葉には、今なお深く胸を痛め続けている。
どの言葉も自分にとって勿体ない有り難いものばかりで感謝している。
就中「おめでとうございます」は、前途を祝して下さるようで何よりだった。 
今後、佛法の布教と寺門の経営に心から支援して下さる温かいお気持ちこそが私の命を心底から支えてくれると思うからであり、たとえこれからの道がどんなに険しいものでも、その言葉が、唯一「ご本佛の御心」と思って精進の励みになるからである。
さて、そのような私の勝手な思いは思いとして、檀信徒の皆様をはじめ多くの方々は、当然の事ながら、何一つ今までどおり変わるところがないのも現実である。
もしもこの現実が永遠に続けば、きっと決断した意味が問われることになるだろう。
ご本佛の御心に沿っていくしかない道を、頼りない草鞋だが紐を締め直して徐々に歩き始めるつもりである

祈祷 / 魂入れ(入魂) 数珠 : 岩手県北上市
2022.06.24


【過去事例】祈祷依頼
新しく数珠を購入してたので魂入れをして欲しいと来寺されました
数珠を身に着ける事、両手を合わせ、一心に祈る姿になります。
インドでは、右手は清浄、左手は不浄を表します。
この二つの心が合わさることによって、仏様と私たちが一つになれるといわれています。
手に神仏が宿る仏具の数珠は魂入が必要なのです
魂入れ後の数珠には祈りの力が増します
50代女性からの依頼でした
祈祷 / 魂入れ(入魂) 数珠 : 岩手県北上市

人生相談 / 病気 : 岩手県奥州市
2022.06.22

【過去事例】人生相談依頼
エコーで異常が見つかり、病院へ行きました
色々と検査したのですが原因が分からず、不安な毎日です
処方された睡眠薬を飲んでも毎日寝られなく困っていました
原因不明の不整脈のことについて運命鑑定しました
60代女性からの依頼でした
人生相談 / 病気 : 岩手県奥州市

風の色(四十一)
2022.06.19

風の色(四十一)
二足の草鞋(わらじ)もいよいよ一足になる。
履き慣れた一方の草鞋(わらじ)(教職)には言葉に尽くせないほど世話になった。
価値のある草鞋(わらじ)であったことを感謝している。
元々底がすれ切れている草鞋(わらじ)だが、残されたこの一足(僧職)で生涯歩くことになると思うと正直云って心細く先が不安でならない。
脳裏に描いているとおりの道を歩くことならいざ知らず、全く思いもかけない道を歩くとなれば余計である。
では、何故今この道を選択をしたのか、自分なりに答えねばと思っている。
そもそも私の思考の根底には「今、何故仏教か」があった。
お釈迦様が説いた八万四千の法門や教説は無量に等しいものだが、要をもって云えば、この世に生きる人間を佛の道に入らしめんとの願い(本願)に尽きると云ってよい。
特にも法華経の説く世界は、森羅万象ことごとく佛の姿でなければ、この世は浄土であり得ないのである。
ところが、私たちの住んでいる世間一般は、穢土と云って人間の悲しみや苦悩は尽きないどころか、天災まで起こって生き地獄のような生活の中、ほんの刹那的な喜びで心を癒しているのが現実と云えまいか。
このようなことの繰り返しでは何時になっても浄土などこの世に顕現できないのは当然である。
しかし、法華経は、本質的にはこの世はありのままの姿で浄土であると説いている。
それは、あくまで凡夫の心が穢土と観るだけで、佛の心から観れば常住不変の楽土なのである。
してみれば、どのようにすれば佛の心で観れるのかを皆さんと倶に歩んでいく価値があるものと確信し、今こそ、微力ながら私なりにその道に足を踏み入れる時と判断した所以である