風の色

祈りと信仰(二十四)
2023.04.30

祈りと信仰(二十四)
私の人生、目下「二足のわらじ」の行脚中である。
両方ともだいぶ底が擦り切れて、所々穴が空いてきたように思う。
当然ながら、日により時によりその「わらじ」を履き代えなければならない。
しかし、時には、学校の「わらじ」を履いたまま「お寺」のそれを履いたり、逆に「お寺」の「わらじ」のままで教壇に立つ時もある。
二重履きによる葛藤もあるが、それはそれで妙味と思っている。
さて「あなたの人生は何の為にあるのですか」と、天から問われたとしたら、誰もが即座に応えられるであろうか。
私ならずとも『未熟で非才の者ですが、世のため人のために尽力したいと思います』と応えるであろう。
何故なら、この菩薩行しかないからである。
所で、この菩薩行は、誰でも出来そうで意外と難しい。
それは、人間というものは、自分中心主義で自分の行いが一番正しいと思い込んでいる。
為に顧みて他を思いやる心が乏しくなるからである。
菩薩行が菩薩行たらしめる為には、まず、生き方の舵取りである心の向きを正さなければならない。
「心の向き」をかえるとは、自分の我が侭の心を菩薩の心(佛心)に向ける事である。
「二足のわらじ」でも、結句、菩薩が歩く「心のわらじ」一足でしか生きられないことがわかりかけてきた。
長旅も振り返れば昨日の路 色も形もかわらざりき