風の色

水子供養 / 堕胎 : 岩手県花巻市
2022.05.06

【過去事例】水子供養
結納を済ませ、過去を清算したいと相談に来ました
10代の頃に堕胎したことがずっと気になっており、謝りたいから供養したいとのことでした
結婚前提でお付き合いしているかたも一緒に来られ、手を合わせ焼香をしました
30代女性からの依頼でした
水子供養 / 堕胎 : 岩手県花巻市

祈祷 / 頭痛祈祷 : 岩手県奥州市
2022.05.03

【過去事例】祈祷依頼
原因不明と診断された頭痛で悩まれていました
日蓮宗秘法の頭痛封じを行いました
百会のツボを刺激する古来からの伝統祈祷法です
40代女性からの依頼でした
祈祷 / 頭痛祈祷 : 岩手県奥州市

風の色(三十五)
2022.05.01

風の色(三十五)
先日、久しぶりに本堂の掃除を行った。
およそ半日くらいかかった。
今春までは、自称、寺女(てらおんな)の妻が行っていたが、四月からは、卒業した息子が自坊に奉職するようになったので、専ら息子の仕事になった。
たまたま彼が研修のために不在中ということで、私が買ってでたのである。
ある同門のご住職に云わせれば、本堂の清掃、特にも御宝前だけは絶対に他人に任せないとのことである。
ある意味では専門的な清掃技術を要するものではあるが、必ずしもそうとは言い切れない。
むしろ、御本尊様の棲まわれる宝殿とその前庭を渾身込めて御給仕したいという求道心の発露と受け止めている。
さて、清掃も半ば正座で太鼓の拭き掃除にかかった。
普通にしぼった雑巾で太鼓の胴周りから置き台を拭いていたが、雑巾の水分が一瞬にして吸い摂られていくので驚いた。
かなり太鼓や置き台そのものが渇ききっていたものと思う。
何故かふとその手が止まった。
懐かしい古い本堂でのことが蘇ってきたからである。
小さい頃も、やはり半日くらいかかったと思う。
この太鼓もその当時からのもので、雑巾が擦り切れるくらい必死に磨いたことが瞼に浮かんできた。
しばし向き合っている太鼓から、「初心に帰れ」と諭されているような気分で、妙にも心の中は勿論のこと、辺り一面までが浄土にように感じられた。
太鼓は、非情の物とはいえ遠い過去からお題目を通じて我々を黙々として見つめてきたものであるからおのずから魂を宿している。
この日の本堂掃除から、その魂に触れるという有り難い経験を積ませて頂いた