風の色
- 冬の晴れ間
- 2021.12.24
先日「ブログ見てるよ」と遠方の檀家さんより電話を頂きました
たまにはお寺の風景もみたいとリクエストがありました
12月24日、冬晴れ、当山のスナップです
- 幣束作成
- 2021.12.16
12月は新年を迎える準備に追われます
先代より引き継いだ「幣束」をコツコツ作り続けています
さて、この「幣束」について、よく質問を受けます
新年に飾る幣束って何ですか?
皆さんは、神社で白い紙飾りを見たことがありませんか
それを「幣束」(へいそく)と言います
では、どうして神社ではなく、お寺で幣束があるのか?
それは、日蓮宗の開祖である日連聖人が神道の秘伝を学び、幣束を伝えたと言われています
その伝承を守り、本宗では幣束を作成します「幣束」は神仏への捧げものであり、神仏そのものです
神仏が集まる幣束は、結界(聖域)となります
年末に新しい結界を張り、神仏を招き佳き年を迎えましょう■幣束の起源
古代においては、神仏に献上する最上の捧げものは絹布で、これを上位の神仏へ捧げ、中位の神仏には麻布、下位の神仏には木綿を捧げたようです。
いずれも素手で献上するには畏れ多いとして青竹に挟んで献上しました。
それを「フトミテクラ」と呼んだがそれがやがて儀式化され、木綿(ゆう・樹皮を細かく裂いたもの)や絹糸の太巻きを青竹に挟むようになり、さらに後には、和紙が使われるようになったと考えられます。
■日蓮宗の幣束伝承
日蓮宗加行所(大荒行堂)にて、幣束の切り方を、口伝により相伝されます
「幣束相承」と言われ、門外不出の秘法なのです
- 令和3年度歳末行脚
- 2021.12.09
本年は遠野市で歳末助け合いの行脚でした
小雨の降る中、また残雪の中、太鼓とお題目の祈りを込めました
浄財は遠野市へ寄付致しました
- 書道を習い始めました
- 2021.11.23
「お坊さんは字が上手い」
皆様はその様なイメージをお持ちではありませんか?
私はそのイメージの重圧にいつも押しつぶされそうになっていました
恥ずかしながら、自分の字は汚く、何度も落ち込むことがありました
住職になり、6年目、ご縁が有り松本先生に習字を習うことにしました
少しでも字に自信が持てる僧侶になりたいものです
最後に、習い事は年齢関係ない事に気付きました
清々しい気持ちで向き合えております
※画像は書家の松本先生です松勢工房
↓
https://matsuseikoubou.com/
- 綿帽子
- 2021.11.18
11月11日、日蓮聖人尊像に「綿帽子」を被せました。
「綿帽子」は、「小松原法難(こまつばらほうなん)」に由来します。
小松原法難とは、1246年、小松原(現在の千葉県鴨川市)にて、日蓮聖人が、東条景信(地頭)たちに襲撃された事件のことです
この襲撃で日蓮聖人を守り、鏡忍坊(弟子)と工藤吉隆公(信者)は殉死し、命からがら逃げ延びた日蓮聖人も、腕を折られ額に刀傷を負いました
その後、洞窟にに身を潜め、血だらけの体を井戸の水洗い、からだを休めました
たまたま洞窟を通りかかった老婆はその姿を見て、自分のかぶっていた綿帽子を日蓮聖人に差出し「傷口に風を当てては痛みます、どうぞこれで寒さをおしのぎ下さい」と渡したと伝えられています
これが、日蓮聖人像への綿帽子の由来となりました
寒さが厳しくなる季節は額の傷が痛むことから、毎年、綿帽子を被られておられたと伝えられています。
当寺の綿帽子期間は、小松原法難会(11月11日)から、釈尊降誕会(4月8日)までおつけしております。
生前の日蓮聖人のことを思い、みなさんもお仏壇のお祖師様に給仕の誠をお尽くしいたしましょう。
- 天野喜孝氏「法華経画」
- 2021.10.09
「ファイナルファンタジー」のイラストで有名な天野喜孝氏の曼荼羅が完成しました
私自身、この法華経画プロジェクトに関わっており、完成した時は感慨深かったです
このプロジェクトに関わる動画UPされていました
ぼやけてますがが、実は私も映っております
https://youtu.be/4i8rfZncZAQ
- 怪談和尚・三木大雲上人
- 2021.09.29
毎年、秋に怪談説法をお願いしていたお上人がいます
その名は怪談和尚こと「三木大雲」上人
私の修行時代からの付き合いのある同級生のお坊さんです
今ではテレビでも見かけるお馴染みの有名人となりました
怪談説法もコロナ禍で開催が難しいですが、また会いたいですね
彼の半生が綴られていました
有名な宝くじで1億5000万円当たった話もありました
使い道の話もリアルでしたね
中々面白かったです
文春オンライン
https://bunshun.jp/articles/-/47540
- パンフレットを作成しました
- 2021.09.18
昭和に建てられた当寺院は私で三代目です
親しみやすく仏教と触れ合える場所でありたいと思っています
新しい、時代にあったお寺のかたちを模索しています
★パンプレット制作
STRAWK様
https://strawk.jp/
- 新型コロナ退散祈願
- 2021.09.13
先日、日蓮宗の(修法師)祈祷師が集まり、新型コロナの早期収束祈願をしてきました
岩手県の日蓮宗全寺院に特大疫病祈願札が祭られることとなります
新型コロナ退散祈願札にお参りして早期収束を皆で祈りましょう
- 浄行堂 (タワシ地蔵)
- 2021.09.09
当寺院内の紹介をしていこうと思います
当寺院で一番お参りが一番多いお地蔵様のお話です★浄行堂の縁起
堂内に安置の佛像は自然石で彫ったものでその名を浄行菩薩といいます。
この浄行菩薩の由来は、法華経の中に説かれています。末法の時代(濁悪な世相)に煩悩五欲に染まった衆生を救済する役割を与えられた四人の菩薩の内第三番目の菩薩です。
特にこの浄行菩薩は水の徳をもって人々の汚れを清浄にする霊験ある神秘な力を持つとされています。
この浄行菩薩の立像は、当山が水澤日蓮宗教会所であった頃、水澤の篤信者によって昭和七年に奉納されたものです。
かつて奥州街道脇(現在の山門付近)の涌き水が出たところに小さな祠に祀られておりましたが、昭和四十三年にこの地へ移転して今日に至っています。
俗称「タワシ地蔵」と称して多く庶民信仰を集めていました。
治癒して欲しい部分に相当する所をそばにあった涌き井戸から清水を桶に汲み取りその水でお題目を唱えながらタワシで撫でて祈願したら平癒したという霊験が伝えられています。
―浄行菩薩立像の後背に刻まれた金石文―
宗祖六百五十遠忌祈念
昭和七年旧四月八日開眼
南無三名浄行菩薩
水澤日蓮宗教会所主 / 大林瑞覚代
建立奉納者 / 青木勇治 / 水澤町大町
石工 / 仙台市孝勝寺前 佐藤真吉刻