風の色

祈祷 / 豊作祈願 : 岩手県奥州市
2023.05.30

【過去事例】祈祷依頼
当山のお稲荷さまは、農業の神として祭られています
お稲荷さまは、正式には最上位経王大菩薩とお呼びします
人々を救うことを誓った、法華経の守護神です
最上とは読んで字の如く最も上を、経王とはたくさんあるお経の中で、最も優れていることを意味し、共に法華経の事をさしています
最上さまは女神のお姿をしています
左の肩に稲のたばをかつぎ、右の手にはカマを持っています
また白いきつねに乗り、そのきつねは如意宝珠を口にくわえています
左の肩の稲のたばは、最上さまが五穀豊穣のかみさまであることを示し、また食料をもって人々の生活を守護することを意味しています
右手のかまは農作を示し、さらに労働を守護し、悪をはらう意味を表しています
白いきつねがくわえている宝ものは、願いが叶い、幸せを手に入れられることを表しています
家族全員来山し、最上位経王大菩薩へ祈りを捧げ、今年1年の五穀豊穣と豊作祈願の祈祷をしました
50代男性からの依頼でした
祈祷 / 豊作祈願 : 岩手県奥州市

祈りと信仰(二十八)
2023.05.28

祈りと信仰(二十八)
今朝も、そう遠くない車道から元気で威勢のよい声が聞こえてきた。
スタンドにガソリンを給油する客に向かっての挨拶である。
また、普段でも、給油を終えて帰っていく車(人間?)に帽子をとり、数秒間腰を深々と曲げている姿を見ることがある。
しかし、彼等が果たしてこの大切なサービスの心を心としてどれだけ日常生活に活かしているだろうかと思う時がある。
ひと昔前になるが、ある大手のデパートに勤務したM子さんの体験談。
彼女の仕事は、エスカレーターの前に立って一日中頭を深々と押し下げ、かつ丁寧に、「いらっしゃいませ」「いらっしゃいませ」々々々・・・を繰り返すだけである。
所が、一ヶ月後、突然欠勤してしまった。
理由は、自分が馬鹿らしくなったとのこと。
しかし、心配した先輩の一言で復帰出来た。
その一言とは「自分も神様だが、来客も神様と思い、常に謙虚な気持でやってみなさい」という。
今では、ベテランの教育係として、人と接する大切な原点を「謙虚な心」をモットーに活躍中である。
虚心坦懐という言葉がある。
辞書には愛憎の念がなく公平な態度とあるが
まさに謙虚な心に通じている。
更に、その心のはからいをたずねれば、尊厳なる人間の魂(佛性)に向かって呼び掛けているものではないかと思う。
とくと日蓮聖人の御詠と伝えられる次の歌をかみしめたいものである。
「皆人を渡しはてんとせしほどに、わが身はもとの真間の継橋」

七七一年慶賛・立教開宗会法要
2023.05.25


立教開宗会は日蓮宗の創立記念日です
建長5年(1253)の春、この日に日蓮聖人は清澄寺の旭ヶ森山頂に立ち、太平洋から昇るご来光に向かって南無妙法蓮華経のお題目を唱え、開宗の宣言をしました。
この聖日を記念して法要を執り行います
法華経を弘めようと決意された思いに感謝し、ご恩に報いるべくその思いを受け継ぐ気持ちを高めましょう
当山では5月28日13時から法要を行います

人生相談 / 病気 : 岩手県北上市
2023.05.23

【過去事例】人生相談依頼
母の体調が思わしくなく、長期出張の仕事をどうしたら良いか悩んでいました
体力も大分落ちいてることから、仕事と家庭の優先順位を迷われていました
母親の病気の経過を運命鑑定をし、今後の道しるべをお話ししました
50代女性からの依頼でした
人生相談 / 病気 : 岩手県奥州市

祈りと信仰(二十七)
2023.05.21

祈りと信仰(二十七)
佛門に入った方ならご存じの感応道交という言葉がある。
簡単にいえば、佛天と心が通いあう境地である。心が通うとは私たちの凡心が佛天に摂取され佛天の御心がそのまま凡心に伝わることかも知れない。
佛心に生きるとはこれを抜きにしてはあり得ない。
何もしないでいて感応道交するはずもないが、誰でも大慈悲心をもって生きたいと望んでいる。
所で、佛教のいわゆる四苦八苦の中で怨憎会苦といってこの世では誰しも憎しみ会う人と一緒に生きねばならない苦しみを意味している。
どんなに豊かで便利な世の中になっても人間である限りそこからは逃れられない。
そこからの解脱の扉は、己を変える「鍵」でなければ開いてくれない。
「己を変える」とは、なまやさしいものではない。
しかし、佛天と心が通じることによって可能としたのが佛教である。
具体的には成佛の姿。
だいぶ前からだが、毎朝の勤行が終わり、更衣前にかなり大きな声で「おはようございます」と合掌して挨拶をしている。
人間に限らず私が生かして頂いているあらゆるものを対象に行う感謝の祈りに近いものである。
さて、私の祈りといえば、小さい時から唱えてきた「南無妙法蓮華経」である。
声にだして唱えるのは朝夕の勤行ということになるが、心の中や咽喉のあたりでも唱えているから眠っていない限り四六時中祈っている事になる。
共に凡心を素直に佛天に呼び掛けている所作に過ぎないが、結句、己を変える(己に帰る)よすがと信じてやまない。

祈りと信仰(二十六)
2023.05.14

祈りと信仰(二十六)
「父帰る喜ぶ顔は犬ばかり」
「お疲れさま給料ほどの妻の声」
二句とも最近の月刊雑誌『川柳に見る“疲労大国”日本のオトーサンたち』の一部転載であるが、他人ごとではない。
普段から身につまされているオトーサン(?)に限らず日本人の大半が疲労している様子を改めて考えさせられた。
世の中、忙しさのあまり自分を見失いかけ、加えてその悲哀の渦の中でもがいている様な気がしてならない。
仕事一途に生きてきたサラリーマンK氏の場合である。
彼が定年後に、狭い会社付き合いとは趣の異なったいわゆる近隣の世間的な対人関係に入っていけず、急にフケ込んでしまい、内心行く末、孤独で寂しい人生に不安を感じてきたという。
そのK氏いわく「不安になって初めて自分と向き合っている人間の姿が見えた」と。
今時、静かに自分を見つめる時と場所があるだろうか。さしずめ家庭のトイレがロイヤルボックスと真面目にいう人がいる。
さて、千葉刑務所に教誨師(刑務所で囚人に説教する方)として勤めている井上日宏師(東京都江東区玉泉寺住職)の体験談に耳を傾けよう。
死刑囚と決まった人からの一通の手紙に「悪いことをして入獄して死刑囚に決まってから自分を内面的に見て・・・はじめて人間というものを自覚した時、いつでも死ねるようになった云々」
所詮、はじめから人間なのに、何故かそれと気がつくのに遅すぎる。

笑顔
2023.05.12


日蓮宗公式LINE3分法話

■笑顔

水子供養 / 流産 : 岩手県奥州市
2023.05.09

【過去事例】水子供養
妊娠三ヶ月眼で、心音が聞こえ無いと診断されました
暫く食事が喉に通らない日々だったと言います
前を向くためにも、夫婦で供養をして、心に区切りを付けたかったと話していました
20代女性からの依頼でした
水子供養 / 流産 : 岩手県奥州市

祈りと信仰(二十五)
2023.05.07

祈りと信仰(二十五)
私の小さい頃と今とでは、お盆も種々様変わりしている。
前は、日が暮れる頃からぽつぽつ来られ、夜の八時ごろになると暗い墓地のあちこちに迎え火が灯り、辺りが賑わいでくる。
その明かりに照らされた合掌の姿が幼な心にも清楚で美しかったという印象である。
今は、早朝からの墓参である。
夜になると人もまばらで八時にはほとんど影もない。
しかも、迎え火を灯す方も希である。
服装も、その多くは、よそ行きから普段着へと変わった。
ある人いわく「早めに済ませたい、しかも涼しいうちにお参りしたい」と。
お盆に限らず今の時代は、自分の楽を優先し、更に略せるものなら手短に主義になってしまった。
ある葬儀に出座した時である。
驚くほど短いものであった。
葬儀が終わって退場する廊下でその導師である住職に囁いた人がいた。
「今日のはスマートで大変よかったですよ」である。
昔の方々は時を大事に考えた。
だからその場なりの時を心得ていたから手抜きなど互いに出来なかった。
また、特に神仏に対する畏敬の念が深く、それがため神社仏閣に詣でる姿は正装に近い所以である。
時と云い姿と云い今昔はあるが、人の心には今昔はないはず。
「掌を合わせ昨日今日明日のこと、墓石に映つる吾が心」

ペット納骨 / 猫(アメリカンショートヘアー) : 岩手県奥州市
2023.05.05

【過去事例】ペット供養依頼
猫免疫不全ウイルス感染症で亡くなられ埋葬しました
よく外にお出かけする猫だったそうです
自由に生きたので良かったと思うと話していました
60代男性からの依頼でした
ペット納骨 / 猫(アメリカンショートヘアー) : 岩手県奥州市