風の色
- 祈りと信仰(四十)
- 2023.08.27
祈りと信仰(四十)
「それ佛道に入る根本は信をもて本とす。」
(法華題目抄)
佛教とは、佛道とは一体どの様なことを言ったのでしょうか。
普通は、佛の教えとか佛の道とかの意味になりますが、果たしてそうでしょうか。
少し考えてみたいものです。
それは、確かにお釈迦様の尊い教えには違いありません。
しかし、特に、私どもが多く経験することですが、ふとした事でいらいら状態になることです。
思えば、いつも自分の思うどおりにならない不満から起こっているのです。
こんな時にお経を聞いたり佛教書を読んだりしても一向に解消致しません。
何故かと申せば、自身佛に成ることを忘れているからなのです。
日蓮聖人は、この娑婆国土で佛に成ることが何よりも尊い宝である事を見つけ出されたのです。
更に佛に成る道(佛道)は、観念的な知識や教えではなく信心によって開かれていくと説いています。
それが(佛に成る種)お題目なのです。