風の色

祈りと信仰(四十二)
2023.09.10

祈りと信仰(四十二)
普段の私の日課は、朝の勤行、そして出勤、学校での仕事を済ませ、帰宅すると、山のようにお寺の仕事が待ち受けています。
そんな中で、心休まる日といえば束の間、時に色々なストレスから来る葛藤や我が侭な心が起こる事が多いです。
でもどんなにあがいても、結句、此の道は三世(過去・現在・未来)に渡って佛様から頂いたものと思うようになってきました。
それは、正しいお題目の功徳によって頂いた本佛の心であると信じています。
辛い悲しいことがあってもそれを素直に頂く、これによって過去世での罪を滅する事が出来たら有り難く思うことがようやく身に滲みて参りました。
まして、お題目の信仰を疑ったり、そしったりしたら今まで積んだ功徳は一瞬にして消え失せるとの経文をもってしきりに恥ずべし恥ずべしと日蓮聖人は、門弟や信者の方にお示しになっております。
この世で法華経信仰を持つということは容易な事ではありませんが、末法濁世に生きる我々の真に心安らむ境地(釈尊のお命を生きる浄土)を欲するなら一心に祈るお題目修行しかないのです。