風の色

祈りと信仰(七)
2022.12.25

祈りと信仰(七)
わたしの本当の心はどこにあるの
胸のあたりかな
それとも指令塔のある頭かな
でも、どうしても見つからない
佛様にあずけていたことを忘れてた
佛様が、いつでも欲しいならあげるといっても
うっかり受け取れない
受け取ったらそれっきり佛様と話ができないから

最近、特に心に関する本が売れているという。
どうやらお金のとりこになっている我々日本人への警鐘かも知れないと思ったが、しかし、それだけではなく、文明病ともいえる心因性の疾患に悩んでいる人が増えつつあることとも多いに関係がありそうだ。
普段、何事もなく明るく健康そうに見える人でも、半分、否それ以上の人が忍び寄る“心の病”に気ずきつつある。
それだから何とかしなければならない。
まず、心の実体をじっくり見極めることではなかろうか。
それは佛心を育てることにもつながる。
さて、佛心をどのように読むか自由であるが、私は“佛になる心”と読んでいる。
無条件で佛の教えに帰依する心構えであったらこれ程の安心はない。
信仰は佛と自己とのかすがいである。
もともと心というものは自分だけのものと思うから迷いが出てくる。
佛といつも一緒と思えば楽である。
お題目を一心に唱えていれば自然にわかることである