風の色
- 祈りと信仰(五十六)
- 2023.12.24
祈りと信仰(五十六)
いつも自分である限り、つい自分の利を優先してしまうものです。
所で、私ども凡夫は、生れてこの方、果して、この現実の根源的な「自分」に正面から出会ったことがあったでしょうか。
時にはごまかし、或いは逃げたり隠したりして中々会うことを避けようとします。
全体の中で生かされている自己と気がつけば自分にとって害と思っても他に利を与えれば害転じて利となるは道理なのです。
その避けようもない「自分」をもっている限り、必ず分別をもって判断いたしますので所で、本来の自己なるものは、その奥に潜んで何者かに呼び掛けられるのを待ち望んでいるものです。
ご本佛のはたらきがそれなのです
真の自己に目覚めるとはご本佛に抱かれている状態で佛の中に自己をみたときと云えましょう。