風の色

浄行堂 (タワシ地蔵)
2021.09.09


当寺院内の紹介をしていこうと思います
当寺院で一番お参りが一番多いお地蔵様のお話です

★浄行堂の縁起  

堂内に安置の佛像は自然石で彫ったものでその名を浄行菩薩といいます。
この浄行菩薩の由来は、法華経の中に説かれています。末法の時代(濁悪な世相)に煩悩五欲に染まった衆生を救済する役割を与えられた四人の菩薩の内第三番目の菩薩です。
特にこの浄行菩薩は水の徳をもって人々の汚れを清浄にする霊験ある神秘な力を持つとされています。
この浄行菩薩の立像は、当山が水澤日蓮宗教会所であった頃、水澤の篤信者によって昭和七年に奉納されたものです。
かつて奥州街道脇(現在の山門付近)の涌き水が出たところに小さな祠に祀られておりましたが、昭和四十三年にこの地へ移転して今日に至っています。
俗称「タワシ地蔵」と称して多く庶民信仰を集めていました。
治癒して欲しい部分に相当する所をそばにあった涌き井戸から清水を桶に汲み取りその水でお題目を唱えながらタワシで撫でて祈願したら平癒したという霊験が伝えられています。
 
―浄行菩薩立像の後背に刻まれた金石文―
宗祖六百五十遠忌祈念
昭和七年旧四月八日開眼
南無三名浄行菩薩
水澤日蓮宗教会所主 / 大林瑞覚代
建立奉納者 / 青木勇治 / 水澤町大町
石工 / 仙台市孝勝寺前 佐藤真吉刻