風の色
- 祈祷 / 渡航安全 : 宮城県利府町
- 2021.11.30
【過去事例】祈祷依頼
海外へ長期出張とのことで、渡航安全と業務達成の祈祷をしました
初海外とのことで大変不安な毎日を過ごされていました
お守りを授けました
40代男性からの依頼でした
祈祷 / 渡航安全 : 宮城県利府町
- 風の色(十五)
- 2021.11.28
風の色(十五)
実は、青年期の糸と言っても自分で紡いだ糸ではなく、そのよってきたる根源は自分の生まれる以前より更に遠く父母未生にもさかのぼるかけがいのないものではないかと、今頃になってそのことに気がついてきた。
いや、今頃とは笑止千万、お陰様で教えて頂いたというべきだろう。
過去遠々の積り積もった善業や悪業が、無限の時を経て現在の自己につながっていることは自明のことである。
その間、どう転ぼうが起きようがそこには一貫して不変なものが流れている。
それが“いのち”(ご本佛から授かった尊い命)である。
その“いのち”の存在に係わり、問いかけることが漸くできたと言える。
それは、単なる観念的なものでなく信仰という体験が育んでくれた感性しかないように思う。
自己というのが自分だけの存在でなく“いのち”との関係ではじめて成り立っていることがおぼろげながらわかりかけてきた。
そして、その心の正体が、見えざる糸から繰り出されてくるご本佛のはたらきであることも確かだ。
幼いとき経本を涙で濡らしたり、師父と倶に歩いた寒修行、そして撃鼓行脚してきた体験から、何故あのように無心に大きな声でお経やお題目を唱えられるだろうかと考える時、やはりそれは“いのち”との感応なくしては唱え難いものだからである。
発菩提心にせよ菩薩行にせよ、この“いのち”との感応あればこそ価値あることを、釈尊が法華経の寶塔品の中で「皆是真実」と言わしめたものである。
終生、前述のかけがえのないものを見つめつつ生きねばと思うこの頃である
- 人生相談 / 病気相談 : 岩手県奥州市
- 2021.11.27
【過去事例】人生相談依頼
病院から処方されている薬を飲むと具合が悪くなると相談を受けました
運命鑑定にて処方薬の有無を鑑定しました
80代女性からの依頼でした
人生相談 / 病気相談 : 岩手県奥州市
- ペット納骨 / 猫(雑種) : 岩手県奥州市
- 2021.11.25
【過去事例】ペット供養依頼
この子ね、漫画のように、段ボールの中に捨てられていたの
歩いていたら、目が合ってね。それからなの
この子との10年間は楽しかった
ありが体10年でした。とお話しされました
感謝の法要となりました
60代女性からの依頼でした
ペット納骨 / 猫(雑種) : 岩手県奥州市
- 書道を習い始めました
- 2021.11.23
「お坊さんは字が上手い」
皆様はその様なイメージをお持ちではありませんか?
私はそのイメージの重圧にいつも押しつぶされそうになっていました
恥ずかしながら、自分の字は汚く、何度も落ち込むことがありました
住職になり、6年目、ご縁が有り松本先生に習字を習うことにしました
少しでも字に自信が持てる僧侶になりたいものです
最後に、習い事は年齢関係ない事に気付きました
清々しい気持ちで向き合えております
※画像は書家の松本先生です松勢工房
↓
https://matsuseikoubou.com/
- 風の色(十四)
- 2021.11.21
風の色(十四)
青年期の糸で限り無く愛しい思い出がある。
日蓮宗の本山である鎌倉の本覚寺で一ヶ月余り文字通り居候しながら大学に通ったことがある。
ここの貫首様は師父と親友の仲、好きなだけ居なさいと歓迎してくれた。
ことあれば法要に出仕してお手伝いする時があつたが、たいていは自由に振る舞えた。
そこで、この機会にと日蓮聖人のご霊蹟を訪ねたり、由緒ある史跡を歩きまわりながら静かで落ち着いた鎌倉の歴史的風土を存分に満喫した。
境内の雑用は仲の良い老夫婦が早朝から夕刻まで働き通しだった。
お二人は熱心な信者、境内の片隅の小さな庵に住まわれていた。
時々、遠慮しながらお邪魔したことがあった。
老夫婦は何時も明るく迎えてくれた。
立派な書院に半ば緊張しながら寝起きしている私にとっては自坊(水沢の寺)に帰ったようで、狭いながらも自然と気が和み親しみが湧いてきた。
ある時、老夫婦からこんなことをきかれた。
「気になさらないで下さい」と断って「書生さんの鼻の真中(急所)に傷跡がおありだが、どんな事情か分かりませんが、危ないところだったでしょう」と。
小さい頃に、二度も同じ所を怪我した体験をお話した。「書生さんはその傷のお陰で一生悪いことが出来ないね!それはきっとお釈迦様(久遠の本佛)のお計いですよ、有り難い傷と思って大切になさるんですな」と。
当夜、その言葉を繰返し繰返し、夜が更けるまで寝床で考えた。
ひそかに醜いと気に止めていた鼻の傷、見方によって尊く感じられた事に不思議な興奮を覚えたからだった。
今の今まで佛意のようなこの糸も切れないでいる
- 綿帽子
- 2021.11.18
11月11日、日蓮聖人尊像に「綿帽子」を被せました。
「綿帽子」は、「小松原法難(こまつばらほうなん)」に由来します。
小松原法難とは、1246年、小松原(現在の千葉県鴨川市)にて、日蓮聖人が、東条景信(地頭)たちに襲撃された事件のことです
この襲撃で日蓮聖人を守り、鏡忍坊(弟子)と工藤吉隆公(信者)は殉死し、命からがら逃げ延びた日蓮聖人も、腕を折られ額に刀傷を負いました
その後、洞窟にに身を潜め、血だらけの体を井戸の水洗い、からだを休めました
たまたま洞窟を通りかかった老婆はその姿を見て、自分のかぶっていた綿帽子を日蓮聖人に差出し「傷口に風を当てては痛みます、どうぞこれで寒さをおしのぎ下さい」と渡したと伝えられています
これが、日蓮聖人像への綿帽子の由来となりました
寒さが厳しくなる季節は額の傷が痛むことから、毎年、綿帽子を被られておられたと伝えられています。
当寺の綿帽子期間は、小松原法難会(11月11日)から、釈尊降誕会(4月8日)までおつけしております。
生前の日蓮聖人のことを思い、みなさんもお仏壇のお祖師様に給仕の誠をお尽くしいたしましょう。
- 東日本大震災慰霊行脚/宮城県仙台市若林区荒浜
- 2021.11.16
今でも鮮明に思い出す。
3月11日、午後2時46分、聞き慣れない携帯電話からの緊急地震速報音。
その瞬間、激しくそして長い横揺。
それは、三陸沖を震源とする国内観測史上最大のマグニチュード9の大地震。
ふり返れば、様々な思いが去来します。
余りにも多く失われた尊い命、そして地域の伝統、風土が一瞬にして失われた現実。
あの綺麗な沿岸部の風景は何処にも見あたらない。
未だに「あの日」さえなかったらといつも思う。
東日本大震災以前と同じ生活にみんなは戻りたいと思っている。
あの幸せな普通の日々に。
3.11以後、僧侶が出来ることは何だろうと自問自答を続けてきました
青年僧時代はがむしゃらに復興の一助として、肉体系ボランティア、被災地の方とのお茶飲みサロンを定期的に行ってきました
青年僧としての活動を終えましたが、被災地の傷は癒えておりません
自問自答してきた答えとして、有志と慰霊碑行脚をスタートすることにしました
数年前からはじめた慰霊行脚も3年目、その記録を少しずつ載せていたきたいと思います
※画像は青年僧時代のものです
第1回 東日本大震災慰霊行脚/宮城県仙台市若林区荒浜
宮城県仙台市若林区荒浜中丁36-32地先
https://goo.gl/maps/93u13TcHFnK4pcxX7
- 風の色(十三)
- 2021.11.14
風の色(十三)
多分中学二年の頃だと思う。
知らないうちに出家得度させられていた。
このことは大分後になって分かったことで、しかも師父から直接ではなく母から聞かされ、半ば諦めて自暴自棄に陥っていた。
師父は全く問答無用でその手続きを内密に済ませていた。
私にしてみれば、反抗も出来ず、長い間心の奥底で悶々と悩み続けていた。
しかも、トコトン性根を鍛えようとする師父の強い波で自我意識さえ溺れそうになり、一時もその葛藤から解き放される事はなかったと思う。
信仰はそのような為にあると思って何度か心が晴れるならばと本堂で独り読経と唱題に集中したが、所詮哀しく虚しい涙が流れるだけで避けがたい宿命のようなものにおののき、不安は募るばかりで行き場を失いかけた事はしばしばだった。
最近、何故か青年期の頃に回帰する日が多い。
ある意味で老いの始まりではないかとひそかに考えている。
それに、今になって尚も当時の事が夢に現われて心を傷めているからである。
その頃は、喩えようがないくらい心が荒んでいた。社会や人間に対する不信感、常に心の中に潜む猜疑心、所謂、地位や名誉があり、しかもお金持ちと言われる人の偽善的な振る舞いとそれに隠れながら横柄で傲慢な態度に、ひ弱な声だったが「断じて許せないものは許せない!」と心の中で叫び続けていた。生まれてこのかた、数多くのえにしの糸が何本か体内から離れつつあるが、その内の何本かの糸が切れないでつながっていることを自分の心がよく知っている。
この糸こそが青年期のもので、きっと未来永劫切れないような気がする。何故なら、この糸こそが今の私の心を支えてくれているから。
- 水子供養 / 堕胎 : 岩手県北上市
- 2021.11.10
【過去事例】水子供養
多くは語らず、「本当に申し訳ないことをしたと思って・・・」
「今は手を合わせたい気持ちです」何度も同じ事を話しておりました
ご自身が結婚されるまで、毎月欠かさず水子観音様にお参りに来ておりました
20代女性からの依頼でした
水子供養 / 堕胎 : 岩手県北上市